今週のお題「チャレンジしたいこと」
読書!読んで、読んで読む(そして多分また買う)
九州出身作家は九州を舞台に描くのか?

城山公園のお隣にある「いわさきホテル」は、鹿児島の帝国ホテルみたい(で泊まってみたい)。
久しぶりの九州、しかも鹿児島旅行を控えて予習のつもりで読もう!と読んだのに、内容は戦争(兵隊)小説で旅とのオーバーラップは皆無でした。表紙の雰囲気で軽く手にしたものの、平和ボケの自分には、かなり強めのキックを食うストーリーでした。
| タイトル | 桜島・日の果て |
|---|---|
| 著者 | 梅崎春生 |
| 出版社 | 新潮文庫 |
すっかり平和ボケの自分だけでなく、戦時下や軍隊生活で喝(かつ)を入れたい方には、読み応え抜群です。
書影は Instagram から流用。
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内容紹介
ラインナップは以下のとおり。
著者は「戦後文学の旗手」と称され、人生で一番活力ある時期を戦時下で過ごした世代なだけに、どこか諦めと怒りが混じっているような感じもする。
文庫本の案内文句から引用すると、前半3作品は
- 舞台の断末魔の様相を記録風に描いた
- 死の影に脅かされる軍隊生活の日常を綴った
とあり、後半2作品は
- ユーモアをまじえた筆致で姿勢の生活を扱いながら、人間存在の奇妙さを浮かび上がらせた
とある。そう、意外に断末魔においてもユーモアな視点がある。
「桜島」からの引用、
「志願兵でやって来る。油粕をしめ上げるようにしぼり上げられて、大事なものをなくしてしまう。下士官になる。その傾向に、ますます磨きをかける。(略)人間を失って、生活を得る。そうまでしなくては、生きて行けないのですか。だから御覧なさい、兵曹長たちを。手のつけられない俗物になってしまっているか、またはこちこちにひからびた人間になっているか、どちらかです」
要約しているけど、そういう軍隊生活を具体的に描いているわけですが、実はこの場所が桜島である必要性はないので、(残念ながら)旅行に先立ち読む必要はなかったわけですね。
なお自分ごとになりますが、「蜆」は既読感があり、自分のサイトで検索したら... ありました!
この1冊でした(Amazon)
中公文庫のように「兵隊小説集」と銘打ってくれれば、安易に手は出さなかったのに。


