本一冊

すべての積読は一冊の本から始まる

18-読んでおきたい名著

「翼よ、あれがパリの灯だ」

単独大西洋横断飛行はまさにベンチャープロジェクト!

「ハックルベリ・フィンの冒険」マーク・トウェイン

トム・ソーヤとハックの物語は奥が深かった

「長靴をはいたねこ」ペロー

ありそうでありえない話、童話がシュールなほど大人は楽しめる

「ポロポロ」田中小実昌

ポロポロ、そして過酷な軍隊生活もクールに生き延びて

「第七官界彷徨」尾崎翠

苔を媒介して第六感の先にある第七感を模索する昭和初期の小説

「オリヴァー・ツイスト」C・ディケンズ

ストーリー破綻気味でも人の心の動きを意識しながら読めばいい

「二都物語」C・ディケンズ

華やかなストーリーを期待していたが、フランス革命だから浮かれ話で終わる訳はないなと。

病弱という不遇な自分を作品へ昇華「檸檬」ほか

長編でガッツリ読ませるというより鋭敏な感性で目にしたものから小説空間が生まれる。

お家没落物語「斜陽」は少し貴族意識過剰ではないかなと

あまりにも有名な没落物語だけど自意識過剰で共感できない。

擬人化された「動物農場」ありあまるリアリティ

客寄せする子豚(妄想)が気になるけれど、家畜が人間を追い払い、やがて豚が支配者として変貌する過程のリアリティが濃くて笑える... 笑ってよいのか?

屋敷に現れるアッシャー家崩壊で没落する恐怖

江戸時代末期という時期に活躍したアメリカ人のエドガー・アラン・ポーの小説がどうして恐怖なのか、読んでみてわかること。

クッツェー「恥辱」アフリカのザラつく読後感のある小説だけど

ブッカー&ノーベル賞受賞作、主人公どこまで堕落するのか... 翻訳の鴻巣友季子女史が気になっていた。

「桜の森の満開の下」の狂気はどこ?もはや陽気。

安吾が目にした「桜の満開時、東京大空襲の死者たちを上野の山に集めて焼いた」光景に発想を得たらしい「桜の森の満開の下」はやっぱり人間の狂気なんだろうなと。

マラッドの野球小説「奇跡のルーキー」には投打以外のドラマが!

野球には投打以外にもドラマがある!自分で自分の運命は変えられる?マラマッドが描く明と暗の女たちとヒーローの野球小説「奇跡のルーキー」

「陰翳礼讃」で日本人の暗がり好きを読む

今での日本人は電球色の暗がりに落ち着きを感じるのだろうか?「陰翳礼讃」に書かれた内容の行き着く先は...。