本一冊

すべての積読は一冊の本から始まる

2018-01-01から1年間の記事一覧

ナンシー関「信仰の現場」新宿コマ劇場跡地にオーラはない

ご存命なら56歳になるナンシー関女史に、平成最後の「信仰の現場」レポートを綴って欲しい。彼女ならこの時代をどう描くかな。

クリスマスより楽しみドキドキ交換会で我が家へ来た文庫本

こじつけだが、ナンシー女史の「記憶スケッチアカデミー」のお題目のひとつ、自由の女神にちなみ、97年撮影の内部を公開!

「美食探偵」の舞台となる大磯の浜辺は冬でも穏やか

明治政界の奥座敷「大磯」で繰り広げられた美味しい食が登場するミステリー。美食よりもちろんミステリーの根幹は心理ゲームだけど。史実と虚構が楽しめる。

和歌山熊野の神倉神社から見える枯木灘はこんなに穏やかなのに

中上健次ワールドの代表「枯木灘」は重い小説だったけど、実際の光景はとても穏やかな心落ち着くものだったかなと。

世界遺産だけではない!中上健次の熊野は呪われた小説空間?

つかみどころがわからなかった中上健次の「紀州サーガ」、実際に彼の地を歩きながらその息苦しさを感じてみようかなと。

「怒りの葡萄」下巻、辛い環境下における葡萄の結末は?

葡萄ばかりでなく、桃も綿も怒っている?貧困生活の行きつく結末は?黒原敏行・新訳も気になる。

また米国ノーベル賞作家で今回はスタインベック「怒りの葡萄」上巻

長年の疑問だった「怒りの葡萄」の怒りの原因を突き止めるべく読み進める。「エデンの東」の作家でもあるのね。

日本のエリート知能指数の高さを綴る湯川秀樹自伝「旅人」

日本人初ノーベル賞受賞(物理だけど)学者が控えめに語る戦前エリート一族の暮らしが興味深い。

クッツェー「恥辱」アフリカのザラつく読後感のある小説だけど

ブッカー&ノーベル賞受賞作、主人公どこまで堕落するのか... 翻訳の鴻巣友季子女史が気になっていた。

斜陽館で没落する金持ちを感じて太宰がわかってきた「津軽」

青森県にある太宰治の生家「斜陽館」を見て、没落してゆくお金持ちの悲哀から太宰治の作品がようやく腹落ちできそうな気がしてきた。

もはや荻窪にも三鷹にも太宰治の残り香はないけど

味わいある墓標だったけどSNSにあげるのは抵抗があった。一般市民に混じる有名人のお墓を訪ねてみると妙な親近感があったのが不思議。そして、井伏から太宰へのアンサーソングみたいな1冊。

井伏鱒二が綴った「平家の落人」敗者の美学の軍記もの

自分は諸行無常の平家滅びの美学を気に入っているが、東は栃木県の塩原とか湯西川まで落ちてきたらしい。井伏鱒二創作の平家落人の小説を紹介。

お江戸漫画タイトルは「散れば咲き散れば咲きして百日紅」から

強烈な杉浦日向子女史によるお江戸の世界。その線画だけでなく、ストーリーも読ませるから素晴らしい。歌舞伎役者が演じるなら、お栄はやっぱり... 誰がいいかな。

浅草とは永井荷風や葛飾柴又かと思っていたけど春には流鏑馬が

浅草とは葛飾柴又のことかと思っていたけど、永井荷風は浅草も葛飾も親近感を寄せていたのではないか?今更ながらだけど、少しづつ足を運んでみたい。

石井桃子女史のエッセイ「南口の亡霊。」の踏切はこれだと思う

かつて近所に住んでいた石井桃子女史のエッセイ。本書で触れている踏切とは、この写真の踏切跡ではないかと。常々ここの場所が理由もなく気になっていた自分、解決できて少しハッピー。

晩夏を期待しつつ読んでみた米国南部の物語「八月の光」

ヨクナパトーファ郡シリーズ、タイトルほど穏やかな内容ではないが、両者の関連性は自分好み。

三遊亭圓朝の古典落語の世界を知りたくて「円朝」小島政二郎から

歌舞伎や浮世絵でも目にする機会が多い『真景累ヶ淵』『怪談乳房榎』など、古典落語を知りたい!ということで、まずは三遊亭圓朝から始めてみた。

フォークナー南部アメリカの作品を読んでみたいと思っていた

サンクチュアリとは「聖域」らしい。文芸評論家・篠田一士「二十世紀の十大小説」にはフォークナーの作品も、最初の1作目として。

加賀藩に存在した河師の息子&娘物語・室生犀星「あにいもうと」

室生犀星の小説には川師(河師)という職業があり、故郷・加賀藩ならではの仕事なのかな。「あにいもうと」はその川師の息子&娘で結構ザラザラと塩っぽい小説。

漱石後期3部作第2作「行人」土地も人間模様も複雑になって...

再開発が進む東京にお江戸の雰囲気が残っている土地があると妙に安堵。漱石「行人」には高所観光地の代名詞として芝の「愛宕山」が!

杉浦日向子&ソ連オススメ・外で並んでも食べたい蕎麦屋

秩父の名店、胡桃蕎麦。建物も昭和初期の重要な建築物。そんなこんなで蕎麦を求める楽しみは多い(かも)。

アーウィン・ショー「夏の日の声」アメリカ人の夏は野球なんだな

アメリカ人が夏と少年時代を振り返ると野球が出てくるが、それだけでは終わらない夏を重層的な思い出で語る小説だった。

「夏服を着た女たち」というタイトルは写真を撮りたい気分にさせられる

何度も読み返してしまう短編小説、それはニューヨークが舞台であったり、訳者にひかれていたり、切れ味鋭い短編だったり。理由はいろいろ。

「そばと私」年齢とって日本酒飲んで自分も蕎麦にはまって

蕎麦が好きでもそうでなくても誰でも語れる食が蕎麦なのか。年齢を重ね振り返る人生が出てくると蕎麦を美味しく思うようになるかも?

芥川龍之介に見いだされ、つげ義春が漫画に描いた作品「無能の人」

「芥川龍之介に見いだされ、山頭火に慕われ、つげ義春が漫画に描いた」と言われる伊那の井月を含む短編小説のような作品集

「つげ義春」面白味ない温泉地写真&エッセイがいい

つげ氏が言う「地味で面白味のない湯治場」でも、ゆっくり滞在を堪能できるのであれば、自分は魅力的だと思う。願わくば、古くてもいいから手入れは行き届いて欲しいけど。

「田端文士村」を読んで初めて芥川龍之介が住んでいた田端駅で降りてみた

芥川龍之介が住んでいた田端を訪れてみたが、与美夕照も期待外れたような面白かったような。むかしの名残になかなか出会えない土地だった。

金沢ゆかりの建築家が昭和初期ドイツ&北欧を語るエッセイ「雪あかり日記」

2000年に購入したデジカメで撮影した2001年のスウェーデン・ストックホルム。よく写る(と思って)とっても気に入っていたカメラで写した北欧。建築家も魅了されていた。

金沢三文豪・室生犀星の「杏つ子」から始めてみる金沢文学

長年きっかけをつかめなかった金沢三文豪の一人「室生犀星」の世界をようやく読了することができた。女性への思いが強い作家の背負っていたものは...

漱石後期3部作第1作「彼岸過迄」雨降る日は何かが起こる?

漫画「雨の降る日はそばにいて」は大好きであったが、漱石の「雨の降る日」の話も忘れがたい余韻を残す。