夏目漱石 の検索結果:
…『つゆのあとさき』 夏目漱石『こころ』 中勘助『銀の匙』 樋口一葉『たけくらべ』 三島由紀夫『豊饒の海』 山本周五郎『青べか物語』 林芙美子『放浪記』 井伏鱒二『山椒魚』 太宰治『人間失格』 横光利一『機会』 織田作之助『夫婦善哉』 芥川龍之介『鼻』 菊池寛『形』 谷崎潤一郎『痴人の愛』 松本清張『潜在光景』 武者小路実篤『友情』 田山花袋『布団』 幸田文『流れる』 結城昌治『夜の終る時』 開高健『夏の闇』 吉行淳之介『技巧的生活』 佐藤正午『取り扱い注意』 さすが、いろいろ…
… きものは人を表す 夏目漱石 ―― 文豪の意外な姿 幸田文 ―― 血縁のなせる業 尾崎紅葉 ―― 装い変われば女も変わる 円地文子 ―― さりげなく、やさしく 吉屋信子 ―― すがすがしき少女 中里恒子 ―― 誰に見せる為でもなく おわりに はじめに やっぱり着物ネタで始まるには、細々とした描写が重要かと。 忘れられないのはそのころ私がよそゆきに着せられていた縮緬の軽さと染色の美しさである。茶の地色に濃淡で土坡が描かれ、その上に赤や紫の撫子が小さく咲いている元禄袖の袷や、紫地…
…日本だと明治21年、夏目漱石の坊ちゃんが明治39年という時代で比較すると、古過ぎないけど新しくもない。ということで、原作には冗長な部分もあるようだけど、そこは訳者の腕の見せ所で、適宜日本人が楽しく読めるよう工夫してくれているようだ。 結末から。 さて、この物語から次のような教訓を汲み取ることができるだろう。そうすることによって、この二年間の休暇が無駄に終わらないように思われるのである。 中編程度の量だけど、結末に向けて盛り上がる仕掛けになっている点が非常に楽しめた。 地底旅行…
…弾いたり、レコードや浮世絵集めたり、ドイツ語などの外国語もならい本当に多彩な方だったんだなと改めて実感。長生きされたら、岩手県はどうなったのか興味は尽きないな。 この三冊でした! 新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫) 作者:賢治, 宮沢 新潮社 Amazon 新編 宮沢賢治詩集 (新潮文庫) 作者:賢治, 宮沢 新潮社 Amazon 新編 風の又三郎 (新潮文庫) 作者:賢治, 宮沢 新潮社 Amazon 旺文社文庫は絶版だから代わりに新潮文庫で! 夏目漱石同様、自分好みですね。
…どのうち) 著者名 夏目漱石 出版社 新潮文庫 この写真にちなんで、こちらの文庫を紹介したい。 漱石がつけたタイトルにしてはストレートだなと。他の作品タイトルは、単語はわかりやすいものだけど、小説の内容を要約する意味で示されるタイトルは意味深長で少し疲れる。 小説と随筆の違いを感じない 三十九に渡って朝日新聞に掲載された随筆らしいが、随筆という予備知識を持って読んでいたからいいようなものの、知らなければ小説と思って読んでいたかも。って、以前読んだことがある既読感じがあった。 …
…トル 道草 著者名 夏目漱石 出版社 新潮文庫 この写真にちなんで、こちらの文庫を紹介したい。 画像は漱石のホームグランドで小説の舞台としても登場する、新宿区荒木町界隈の様子。都会のなかにも少し雰囲気があって好きな場所。 楽しく読める娯楽小説ではないけど 読者の自分は楽しく読んでしまった。 wikipediaで背景を仕入れると、漱石自身の生活がもとになっている私小説風とか、実生活そのもののを描いているだけに自然主義とか書かれていただけど、個人的にはお金にまつわる人間像を描いて…
…トル 草枕 著者名 夏目漱石 出版社 新潮文庫 この写真にちなんで、こちらの文庫を紹介したい。 ネットで意味を調べてみると、goo国語辞書によれば「草枕」とは、 《旅先で、草で仮に編んだ枕の意から》旅寝すること。旅先でのわびしい宿り。くさのまくら。 ということらしい、納得。やはり自分、漱石のタイトル付けはツボにはまる。初めて通して読んだ作品だけど、そうそう旅先での出来事だったんですね。 あまりにも有名な出だし 十三章で構成され、「吾輩は猫である」より読みやすい。そしてこれも、…
…かつての1000円札夏目漱石で実際若いころ(中学生)からチラホラ読んでいるのに、読んだ事実は覚えていても、内容を覚えていなかったりする。 猫もその1冊で、多分過去2回は読んでいる。 本のタイトル 吾輩は猫である 著者名 夏目漱石 出版社 新潮文庫 この写真にちなんで、こちらの文庫を紹介したい。 なぜ記憶に残っていないかと我ながら分析してみると、漢語調で読みづらかったり、途中冗長的(文豪に失礼!)で記憶に入ってこなかったり、ストーリーを追えずにいる。比較的「坊ちゃん」は覚えてい…
…抱いていた。だから、夏目漱石「こころ」の先生にも共感できずにいたが、このふうちゃんのお父さんの病の根源を探る過程で、その闇の深さを感じ、少し理解できた気がした。 (ネタバレになるが) 400ページ超、ストーリーにハマってしまえば、一気に読めてしまう。ふうちゃんのお父さんの自死で終わるが、ようやくお父さんが、その深い闇を伴う病から解放されるのであれば、安寧(社会が穏やかで平和なこと)な時が訪れるのであれば、悲しむばかりではないのだろうか。 Good Luck 沖縄!と言ってあげ…
…したい。 「こころ」夏目漱石 (新潮文庫) 漱石が伝えたかったものは? 記憶が定かでなくネットで調べたのだが、夏目漱石「こころ」を国語の授業で受けたのは、中学3年ではなく高校2年だったのだろうか? いずれにせよ、当時も今もその年齢で、この内容(漱石が伝えたかったもの)を理解するのは難しいのでは? と言いつつ、Kは何者なのか?という当時の自分の疑問も30年!経って解明できた。 上 先生と私 中 両親と私 下 先生と遺書 教科書に掲載されていたのは、「下」の一部だったかと思う。 …
…59–1930年) 夏目漱石(1867-1916年) 後者の2人は明治から大正に生きた人になる。この短編集には アッシャー家の崩壊 アナベル・リー ライジーア 大鴉 ヴァルデマー氏の死の真相 大渦巻への下降 群衆の人 盗まれた手紙 黄金虫 というラインナップで、ポーの特色と同時に、彼がいかに人間描写からその人の特質を抽出し、そこから滲み出る恐怖をミステリーに仕立てたかがわかると、人間とは厄介な人物だなとも思う。エピグラフ(文書の巻頭に置かれる句、引用、詩、などの短文のこと)を…
…ということにある。 夏目漱石「行人」でも登場する、あの湯川胃腸病院である! 秀樹さんが婿入りしたのは偶然で、多分漱石とは関係ない。 「なんで今日は、花ささへんのや? 今日こそ大きな派手なん、ささなあかへんがな。そのうすき色のバラが、一番よううつるさかい、それにしときいな」 奥さんとなる相手とその姉との会話、お見合い当日に花を刺すか刺さないか。とっても大阪らしい押し。 ノーベル賞に関する論文だって こんなに早く論文が出来上がったのは、妻が毎日のように、 「早く英語の論文を書いて…
…らを紹介。 「行人」夏目漱石 (新潮文庫) 「こうじん」と読むらしい。 『彼岸過迄』に続く、後期3部作の2作目。少し哲学的な香り漂うタイトルで字面は好みだが、本当はもっと具体的にストレートでわかりやすいのがいいと思っている。 大きく次の4章から成る。もっとスルスル読めるかと思いきや、意外に時間を要した。 友達 兄 帰ってから 塵労(じんろう) 「友達」は「兄」の思いに説得性を与える前座みたいなものだった。この小説はざっくり言い切ってしまうと、兄(一郎)の悩みがテーマ、当初その…
…居の復元模型があった。庭も広くなかなか精巧にできていて、夏目漱石記念館でみた漱石の住居より広くて立派であった。 約193坪(約640m2)らしいから立派でしょう。 mainichi.jp こちらがオープンしたら、また田端に行ってしまうかも。 なお室生犀星は、この龍之介の自殺がきっかけで、田端が辛くなって?馬込に移住したらしい。もっともっと芥川龍之介のことを知りたくなっている。 この1冊でした 田端文士村 改版 (中公文庫 こ 21-6)作者:近藤 富枝中央公論新社Amazon
…たい。 「彼岸過迄」夏目漱石(新潮文庫) 実話に基づくこの部分、雨は創作か実話か? まず(wikipedia の力を借り)自分が語るに必要な本書の背景をまとめてしまうと、このような感じ。 「修善寺の大患」後初めて書かれた作品。自意識の強い男と、天真なその従妹との恋愛を描く。短編を集めて一つの長編を構成するという手法が具現化されている。後期3部作の第1作である。 ちなみに、集められた短編のタイトルはこちらで、 風呂の後 停留所 報告 雨の降る日 須永の話 松本の話 「自意識の強…
…きな作家」 千円札の夏目漱石。彼は何を考えていたのか、興味ある。 春の陽気で東京大学三四郎池で寛ぐ人々 また寄り道してしまった。一般人が集っている東京大学の三四郎池って何だか好き。何もないけど。 東京大学 本郷キャンパス「三四郎池」 Nikon D7200 with 35mm f1.8 こういうとこで、ぼぉ〜と珈琲飲むがいい。 まただけど、この画像にちらんで、こちらを紹介。 「『坊ちゃん』の時代」 凛洌(りんれつ)たり近代なお生彩あり明治人 関川夏央&谷口ジロー(双葉文庫) …
…紹介したい。 「門」夏目漱石 長編小説前期3部作の第3作目「門」 「三四郎」「それから」に引き続き、前期最後の1冊です。 率直に言えば、この時の漱石は何故このようなカップルの行く末を描いていたのだろう?というのが気になっている。 解説によれば 『門』は、漱石が中年の日常をはじめて捉えた作品だといってもよい。 と総括している。 「それから」の続編と思って読めば、友人の妻を略奪愛した夫とその妻は、その経緯からどことなく世間から距離をおいてひっそり暮らしているものの、なにやかにやと…
お題「マイブーム」 夏目漱石にはまってます。 満開時の百合の香りは強烈で 本筋ではないですが、明治小説なのに、百合の香りを手掛かりに二人の過去を思いを呼び起こすテクニック、やっぱり漱石の小説は現在でも読み応えアリ。 小説「それから」百合の香りが... Sony a7 withTAMRON SP 90mm F2.5 この写真にちなんで、こちらを紹介したい。 「それから」夏目漱石(新潮文庫) 長編小説前期3部作の第2作目「それから」 「三四郎」に引き続き、漱石に取り組んでます。 …
…「心字池」とのこと。夏目漱石の小説「三四郎」の主人公は、この池の麓に立ち止まり、あれこれ物語が始まります。 育徳園心字池(通称)「三四郎池」 Nikon D7200 with 35mm f1.8 構内へは比較的自由に入ることでき、このアカデミックな雰囲気にそそられるますが、この池の雰囲気は大学構内という趣は少ない。やっぱり殿様の元庭園でしょうか。 もろもろ個人的な理由で文京区は長年(そして現在も)よく通っています。居住地杉並区の次に好きな区で、ここであれば住んでみたいと思わせ…
…読みづらい。森鴎外や夏目漱石が絶賛していても、個人的に深く考えさせられる内容はないかなと…(失礼)。 貧乏や薄幸はご自身の経験が故か、そのような描写には説得力がある。それでいて、ところどころに著者の思いが散りばめられ。(以下、ネタバレあり) 「にごりえ」の主人公のお力がつぶやく。 此方(こちら)で思ふやうなは先様が嫌なり、来いといつて下さるお人の気に入るもなし、浮気のやうに思召ましようがその日送りでござんすという、 このようなケースは「来いといつて下さるお人」が大正解。そして…
…。 「文鳥・夢十夜」夏目漱石 運慶は仁王像を彫るのではなく掘る 夏目漱石と言えば「坊ちゃん」「吾輩は猫である」や中学で習った「こころ」が記憶に残っているが、ふんわり不思議な雰囲気な作品もある。 例えば、この「夢十夜」も「こんな夢をみた」で始まる、一夜完結の夢を語っている。第六夜で、運慶が仁王を彫っている話がこちらであるが、運慶はもはや彫るのではなく掘るらしい。 「なに、あれは眉(まみえ)や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出す…