芥川龍之介作品のまとめ

新潮文庫の芥川龍之介ラインナップ!

改めて自分がまとめるのも”烏滸がましい”(おこがましい:出しゃばったまねをする)けど、このサイトで紹介しっぱなしというのでは、自分が感じたことが伝わりにくいと思い、自分の振り返りという意味でもまとめてみることにした。

自分、新潮文庫好きだから、基本的に新潮文庫で読んでいるけど… それ以外でも興味深い選集があれば、それは気になるから読みたい(と思っている)。

作品によっては内容を忘れたり、または新たな気づき!を求めて再読している作品も少なくない。それに「よくわからない」と言いつつ、芥川作品を読むのは、結局のところ日本文学史上、素晴らしい!と評価されている素晴らしさを自分で実感したいがためである。

正直、読んでも(やっぱり)わからないや… もあるけど、新潮文庫のまとめ方は、比較的わかりやすくまとまっているのではないか?と気に入っている。

羅生門・鼻

比較的初期の作品で、歴史物が中心となっている。人間のエゴが意識され、つい自分の黒い部分も意識してしまい人間であることを実感できるかな。

地獄変・偸盗

王朝物や古典がベース、少しづつ芸術至上主義の側面も現れて楽しめる。

蜘蛛の糸・杜子春

短編集として純粋に好きな1冊。

奉教人の死

同じく、宗教絡みでは「奉教人の死」が未読だったりする。先日出会いがあり、入手して積んであるので、遠からず読んでみたい。この1冊だけ、巷(セカンドハンズ)に出回らず出会いが少ないのは、それだけ新刊で読む人も少ないんだろうなと。

河童・或阿保の一生

ここまで来ると、かなり病んでる。読んでるこちらも病みそうだけど、そう思える人はそこまでで病まないんだろうなと。

侏儒の言葉・西方の人

こちらは宗教もので。自分、育ちからして宗教には縁遠いだけに共感乏しいのだけど、宗教のバックグランドを持って読めば、共感は深まるのだろうなと。

上海游記・江南游記

紀行文、やはり食も細そうなのでその方面は楽しめないけど、独特な感性で感じた中国を魔界に見立てた作品を量産して欲しかったなと。

こちらもどうぞ!

遠からず読んでみたいと思っている。読めばより深く(馴れ馴れしく)龍之介のことが感じられると思うけど、重量級だから読んでいる最中は他の本が読めなくなりそうなのが悩み。