本一冊

すべての積読は一冊の本から始まる

映画「国宝」吉田修一氏の芥川受賞「パーク・ライフ」からいろいろ

日比谷公園の銀杏

お題「ゆっくり見たい映画」

いろいろと。

ヘッダー画像は、パーク・ライフのパーク(日比谷公園)にちなんで名物の銀杏。作品のイメージとは被りませんが、横に映る松本楼は作品にも登場します。

自分にとって吉田氏と言えば「悪人」で、正直... 歌舞伎を題材にした作品とは、今ひとつぴんと来なくております。

とは言え(答え合わせをする必要はないのですが)自分が感じたままに吉田作品読む計画を語ってみたいかなと。ということで、まずは既読作品の復習から。

パーク・ライフ」(文春文庫)

そして(ようやく)積読からの一冊、文庫本で100ページ程度の作品なので、手軽に読めてしまった。

スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。(略)日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。

とある。文庫本説明にある「男と女の微妙な距離感」も、この作者の特徴だし、スターバックスとか時代の流行を取れるのも、嫌いではない。

なお、村上龍氏の芥川賞選評より

「何かが常に始まろうとしているが、まだ何も始まっていない」という、現代に特有の居心地の悪さと、不気味なユーモアと、ほんのわずかな、あるのかどうかさえはっきりしない希望のようなものを獲得することに成功している。

さすが、言語化が素晴らしい。わかりやすい。

「悪人」

2010年公開。

深津絵里モントリオールの映画祭で最優秀女優賞を受賞して話題になったのがきっかけだけど、彼女ばかりでなく、妻夫木聡満島ひかり岡田将生柄本明樹木希林などなど、出演者がみな良い味わいを見せていた。

監督の李相日は、今回の「国宝」も手がけており、吉田作品との相性は良いのかなか。余談になるけど、気になる監督である。

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随分前の読了になるから印象は忘れたけど... 今になって思うと、こちらも九州が舞台ね。

横道世之介

こちらは自分のうちで「悪人」の余韻消えぬ間に公開(2013年)となり、ちょうど、高良健吾くんや綾野剛にはまっていた時期?でもあり、珍しく劇場でみた。吉高由里子がかわいいなって思ったところ、この後彼女はブレークしてゆくのよね。

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「悪人」との作風から思うと、少しほのぼの過ぎるかな?と感じた反面、ふむこの作風が、この作者の根底にあるものなのか!とも閃ついたりもする。世之介くんは、長崎だか佐賀の出身だから、これらも共通点かなと。

2011〜2012年ごろは暇で(お家のテレビで)よく映画を見ていたので、以上の2作品は映像から逆算して氏の作品を読んでいる。

まだまだ吉田作品

今回の話題に刺激を受けて(現在進行形作家の作品はあまり読まないのですが)吉田作品を調べてみると、気になる作品がポロポロ出てきます。映像化作品も少なくないが、自分が気になるのは、この辺かな。

  • さよなら渓谷

真木よう子推しです。

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  • 路(ルウ)

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トレンディードラマちっくな雰囲気として、この辺の作品も気になります。

トレンディーな雰囲気を描くもの上手なのかな。

ちなみに、現在日経新聞朝刊の連載小説「タイム・アフター・タイム」も吉田氏。

タイム・アフター・タイム」もそれとなく長崎とか佐賀とか九州地方の香りが漂うのも、自分にとっては魅力なのかも。