本一冊

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狂女物が原点の「桜姫東文章」を片岡孝夫・坂東玉三郎で

桜姫東文章 孝夫・玉三郎旺文社文庫

歌舞伎は老後の楽しみに... と無責任なことを思っていた。

予備知識がないと楽しめないかな、と思う反面、予備知識が蓄積されると(当然ながら)興味が増す... と思いつつ、娯楽が少なかった江戸時代には、この荒唐無稽とも思えるストーリーと、役者の演技や衣装など、典型的な舞台エンターテイメントだったのだろう!と納得してしまう。

文庫概要

タイトル 桜姫東文章 孝夫・玉三郎
写真 佐藤英世
出版社 旺文社文庫

男前の孝夫と女形玉三郎の、最も「脂が乗る」演目かなと。

桜姫東文章」の読みは「さくらひめあずまぶんしょう」、そのまんまでしたね。

帯に

片岡孝夫坂東玉三郎による華麗なる舞台を紙上に再現<カラー版>

とある。1985年12月初版で600円。

(諸般の事情により)旺文社文庫好きだから、うっかりInstgram で検索したら遭遇してしまい、欲しく... 否、読みたくなった訳です。

桜姫東文章」 四世・鶴屋南北

構成は以下のとおり。

  • 江の島稚児ケ淵
  • 新清水
  • 桜谷草庵
  • 稲瀬川 三囲
  • 岩淵庵室
  • 山の宿権助の住居
  • 浅草雷門

画像の掲載は控えますが、鉄壁のコンビですね。「華麗なる舞台を紙上に再現<カラー版>」とあるように、玉三郎演じる姫、艶かしいほどに妖艶。

40年ほど前の出来事なので、片岡孝夫(現在の15代目片岡仁左衛門1944年生まれ)・坂東玉三郎(1950年生まれ)共にバリバリなお年頃なのかと。

修行僧自久清玄と稚児菊丸の入水心中に端を発し、"破壊清玄、釣鐘権助、風鈴お姫"。絢爛な舞台の上に描き出される「人間の業」。四世鶴屋南北の詩情溢れる世界を活き活きと再現する。

やることなすこと生(うぶ)より妖艶で、年齢無関係なく、こういう荒唐無稽がいいのだろうな。そして、それを違和感なく演じる役者の器量なのだろうな。

この演目は男役(破壊清玄、釣鐘権助)の孝夫より、やはり女形(風鈴お姫)が決まってこそだけど、男役も悪どいイケメンであればあるほど、女形も映えるという具合ですね。

今の時代であれば、どなたが相応しいかな。


www.youtube.com

おお、こちらは再演(36年ぶり)若くない方のチラ見せ映像がありました。

背景を知れば知るほどハマる古典芸能

なぜこの演目が時を重ねて生き残ったのか知りたいと、wikipedia とか調べてみるのです。

桜姫東文章』(さくらひめあずまぶんしょう)とは、歌舞伎の演目で清玄桜姫物および隅田川物のひとつ。

隅田川物(すみだがわもの)」とは、なんぞや?となる訳です。wikipedia をベースに不明な部分をネット検索を読み進めると、要するに

  • 狂女物の能『隅田川』を原点
  • 「狂女」とは、愛児を人買いに攫われて狂ってしまう母(女)
  • 物狂能は少なくない作品があるが、その内ハッピーエンドに終わらいのが「隅田川

AIより雑多な要約だが、的は外していないと思う。そうこう予備知識が蓄積されると面白くなるのが、古典芸能ですな。

この1冊でした(Amazon

「文庫本 ¥6,125 より」ですから。上は¥18,265です。

むしろ、こちの方が観たい。