本一冊

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「快食会談」荻昌弘

旺文社文庫


グラシン紙かけて愛おしい旺文社文庫っす。いつの時代でも、どこの国でも、食べ物の話って読んでて食欲を掻き立てられるのですが、こちらはそれと同時に、登場される方々への興味も募る。

 

本のタイトル 快食会談
著者名 荻昌弘
出版社 旺文社文庫
この写真にちなんで、こちらの文庫を紹介したい。

 

特別でない普通の料理を美味しく食べる

 

対談の相手と語りの対象となった料理は次のとおり。

 

 

知っている方もいるし知らない方もいるので、便利なwikipediaで調べてみると、やはりその分野での第一人者が多い。

 

そもそも、著者の荻氏自身、私の意識になかったが、経歴を見てみれば、むかしテレビで目にしたこともある方に違いない。登場した多くの方が荻氏と同世代で、自分が子供から大人へ成長する過程で活躍した人たちなので、今となっては故人が生き生きと語っているのを読むのが妙に新鮮だったりする。

 

 

テーマの献立について語るという主旨から、少々くどい(理屈っぽい)かなと感じる部分もあるのですが、次のようなエッセイぽい発言を読むと、自分の場合は益々色々楽しくなる。

 

カレー|辻静雄

 

辻 (略)勿論、本来的には習い事というのは、芸事でも同じですけれども、いいものを先に習った方がいいですよ。えらい先生にいい話を聞いて、骨董品でも本物だけ見てね。そうすればあとで偽物を見てもすぐわかる。この図式のほうが形としては確かです。

 

自分は表紙を描いたおおば氏を存じてなかったが、氏が描いた焼き鳥缶の絵は知っている。今になってみれば、そーかそーか、この方だったのかと。

この一冊でした

 

かろうじて、お取り扱いが!