書籍概要
昨秋九州旅行をしてきた身であるが、旅が恋しくなっている。しかし寒いし、準備が億劫ということで、旅の本を読もう!と... 何冊か積読から掘り出してきたのであるが、まずはこちらをば。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 文と本と旅と 上林暁精選随筆集 |
| 著者 | 上林暁 |
| 編者 | 山本善行 |
| 出版社 | 中公文庫 |
むかしの中公文庫も大好きであるが、ちかごろの再編集やらアンソロジーものも(自分にとって)沼になっている。この編者がまた(自分にとってかなり)気になる人物だったりするので、買わずにはいられない。
内容紹介
ラインナップは以下のとおり。文、本、旅以外に酒と人が。
- 文 9編
- 本 11編
- 旅 13編
- 酒 10編
- 人 13編
- 編者解説 山本善行
文より「まともな文章」
私が同人雑誌をはじめたとき、自分の文章で一番気になったのは自分の文章が古いということであった。
と始まる記述で、
新感覚派の中でも、もっとも私の心を捉えたのが、川端康成氏の文章であった。川端氏の文章は、私に決定的な影響を及ぼしたということが出来る。
もともと川端康成は自分の気になる作家だけど、こういう一文があるとさらに興味が湧いてくる。
「編者解説 山本善行」より
いきなり、まとめのような引用になってしまうけど。
山本善行氏は、大阪生まれ、京都にある古書店『古書善行堂』店主で、本やジャズだかに関する著書や編著も手掛けているようで、まさに自分好みな領域なのである。悩ましい。
夏葉社や古書店関連のSNSをフォローしていると、わりとよく遭遇する方かなと。
解説は以下のような冒頭で始まる。
読み継がれる上林暁
上林暁という作家は、芥川賞を受賞したり、ベストセラーをいくつも持つような派手な作家ではないけれど、素朴なしみじみとした味わい深い作品をこつこつと描き続けた私小説作家である。
と、作家の人となりが現れる文章を編集してゆくわけですね。
実は自分の住んでいる地域とも縁の深い作家で、この文庫読みながらも、地元ネタが出てくるとかなり親近感を感じて読んでしまった。是非とも、次は随筆ではなく小説を読まねば!という状況なのであるが、なんと自分の積読には1冊もない。売れるほど本があるのに、1冊もないなんて、また本が増えてしまう。
この1冊でした(Amazon)
紛らわしい(失礼)な1冊も夏葉社から出てまして
なんと... 素敵な表紙の画像がなかったり。
また本が増えます。

