本一冊

すべての積読は一冊の本から始まる

「本の魔法」司修

白水社の本

 この本が見過ごせなかったのかなと。古書店で綺麗なまま安く放出されていたので、救ったのである。白水社のハードカバー、古書店で救済せずにいられなかったのですが、白水社は自分好みの作品が多くて困る。

目次と作家一覧

 装丁家として存じていたのだが、芥川賞候補になっていたとのこと。それなだけに、作品への思い入れもなかなか読み応えありまして気になる作家も増える。

 内容を読んでいると、全盛期が1970年代にも読めるので、おいくつくらいの方かなと wikipedia で調べると1936年生まれなので、もうじき90歳なのですね。ふむ。

ラインナップは下記のとおり。

『富士』武田泰淳

「『富士』武田泰淳」では「目まいのする散歩」もしきりに引用されていて、この作品を読みたくなって読んでみた。「富士」も積んであるので、読まねば。

『硝子障子のシルエット 葉篇小説集』『死の棘』島尾敏雄

そんなこんなで、今は島尾敏雄「出発は遂に訪れず」を読んでいる(このブログ掲載のころはすでに過去形)。

 随分とむかしに「死の棘」を読み、再読したい思いはあるけれど、内容も物理的にも軽いものではなく、積んでいる本もたくさんあるので、結局思いのままに月日が流れている。息子の島尾伸三氏や、その娘で孫のしまおまほさんの作品は、自分にも理解できる要素を感じ取れるが、「死の棘」からは... 気が狂うほどに人が追い込まれるって、どういうこと? それを作品として描くとはどういうこと?と未だ理解できずにいる。

『月山』森敦

(準備中)

この一冊でした

「絵本の魔法」

Amazonで検索していたら出会ってしまった。嬉しいような、迷惑なような。ちょっと... 買ってしまうでしょうが。