本1冊写真1枚

one book with a photo

描かれている地域には親近感があって

四谷三丁目周辺にある都会の稲荷神社

「四谷三丁目」と地名を上げているが、普通の読者はそれでその土地のイメージができるのか… 個人的には好きな場所である。

f:id:yfroot425:20170618211118j:plain Nikon D7200 with 35mm f1.8

とは言うものの、ストーリーにとって場所がどこであるかはさほど重要ではないのかなと。

この写真にちなんで、こちらを紹介したい。
コーヒーと恋愛獅子文六ちくま文庫

あまりにも自分の人生に被った設定

私は芸能人ではないが、一応自活して荻窪に住んでいる。

坂井モエ子ー芸名であり、本名でもある。四十三歳。荻窪のアパートに住んでる。

自分にも孤独という古い友人はいただろうか?だけど、妙に心象が被るところが多くてストーリーに入り込めた。

久振りで −−−つまり、八年振りで、彼女は、孤独という古い友人に、お目にかかった。

舞台設定は最初に発表された昭和30年代と思われ、まだコーヒーという飲み物にセレブ感がつきまとっている。そのセレブ感を生かし、アラフォー過ぎつつあるモエ子恋愛のお話。

この表現は… かなりローカルな情報かと。

高円寺まで来たのなら、いっそそのまま荻窪のアパートへ帰った方が、順路であるが、

43歳をどう捉えるかは微妙だけど、悪くは思いたくない。

ほんとを言えば、彼女は、感傷家なのである。ガッチリ稼ぐので、”ガチ・モエちゃん”なんて、アダ名を受けるけれど、それは、年齢的な、人生への警戒であって、本来は、少女の柔らかい感情の肌合いも、まだ、失っていないのである。

小説を通して、何かしら教訓とかあるわけではない。だから、しばらくは埋もれていたのかもしれないけど、ちくま文庫によって蘇り新鮮な感覚で読めるのだから、普遍性はあるのかと思う。

そういうことはさておき… ガチ・モエちゃんの感覚を、大事にしたいよね。特に自分は心象風景被る部分も多いので。

この1冊でした

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