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one book with a photo

貧乏と薄幸な女性の描写に説得力「にごりえ・たけくらべ」

本郷菊坂に残る樋口一葉旧居跡の井戸

樋口一葉が亡くなったのは1896(明治29)年、こちらの井戸に明治の名残は全くなし…。

f:id:yfroot425:20170506220811j:plain Sony a7 with NIKKOR 50mm f1.4

カメラの設定もイケてなかったのですが、逆にこういうのもいいかなと。このレンズのボワっとした写りと背景の色彩がもはや時代不明感。

この写真にちなんで、こちらを紹介したい。
にごりえたけくらべ 樋口一葉

五千円札の方が樋口一葉

明治の文体なので脚注が付いているものの読みづらい。森鴎外夏目漱石が絶賛していても、個人的に深く考えさせられる内容はないかなと…(失礼)。

貧乏や薄幸はご自身の経験が故か、そのような描写には説得力がある。それでいて、ところどころに著者の思いが散りばめられ。(以下、ネタバレあり)

にごりえ」の主人公のお力がつぶやく。

此方(こちら)で思ふやうなは先様が嫌なり、来いといつて下さるお人の気に入るもなし、浮気のやうに思召ましようがその日送りでござんすという、

このようなケースは「来いといつて下さるお人」が大正解。そして、このお力は「思ふような」相手に殺されてしまう。

この1冊でした

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

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